ハムハウス
旧大宮図書館をリノベーションした、人と情報と楽しさが集まるコモンプレイス「Bibli(ビブリ)」。
その中に設計された地域・本・食の3つの分野のシェアリング施設がハムハウスです。
元々、閉架図書として使われていた空間を生かしながら設計をしました。
基準法上は1フロアですが、空間の中に本棚が二層に分かれている不思議な空間です。
私たちは元々の空間がもつ雰囲気を残しつつ、新しい空間を入れ込むように心がけていきました。
RC造に鉄骨で組まれた本棚の中に、木・合板で組まれた架構を組み込み、壁はビビッドな色を加えて、その変化を楽しめるように考えました。
入り口正面にはシェアキッチンスペースがあります。
昨今のキッチンカー需要により、それ用のキッチンがまだまだ足りないということでここはさいたま市での拠点的施設となることを期待されています。
氷川神社参道沿いということもあり、これからますます需要が高まっていくでしょう。
シェアキッチンの横に正面を見ると、細長い通路の先に二層に分かれた本棚があります。
ここでは最近全国的に増えている一箱本棚が上層に広がっています。
既存の本棚以外にも建物で使われていた本棚などを利用しています。
下層には全国の公務員バイヤーによって全国各地の商品や地元企業が展開する物販の集まったショップとなっており、
こちらも既存の本棚を生かしたつくりとなっています。
設計データ
- 用途
- 店舗
- 建設地
- 埼玉県さいたま市
- 面積
- 138.26㎡
- 設計・監理
- co-designstudio(小嶋、中尾)
- 施工
- 五十嵐工務店
- 撮影
- 金田幸三