2014.3.20 DIARY
内藤廣展「アタマの現場」inギャラリー間
今日は雨の中、新木場の木材倉庫まで古材を見に行って来ました。
雨なので木の香りも一段とするようで心地良かったです。
と、本来ならこのことを書くはずだったがその後に行った内藤廣さんの展示がインパクトあり過ぎて。。。
会期終了まであと2日のすべりこみセーフで来たのですが、時間が全然足りなかったです。。。
展示では内藤さんのこれまでのプロジェクトを図面や模型などで追っていくというものですが、
自身のアタマのなかを走り抜けてきた様々なことを形にした内容になってました。
会場入口に書かれていた言葉がとても印象的だったので転載します。
「わたしは凡庸な人間だ。振り返ってみれば、幾つかの幸運に恵まれたことは確かだが、
特別な才能があるわけではない。
だから、わたしにできることは、誰にでもできることだと信じている。
展覧会を見て、もし共感してもらえるところがあるのなら、それはあなたにもできることだ。
わたしの「アタマの現場」と同様、世の中の混迷は続いている。
ひょっとしたらこれは、「終わりのない物語」の始まりなのかもしれない。
これからは、すっきりとした結論などどこにもない、ということに耐えねばならない。
一方で、その耐えることの中で、この国の建築の文化は、
ようやく成熟するときを迎えるのではないかとも思っている。
ひょっとしたら、求められているのは、そしてわれわれがたどり着く先は、
「偉大なる凡庸さ」のようなものかもしれない。」
展覧会を見て共感できることはたくさんあったけど、自分にも出来るのだろうか?(笑)と思いながらも、
とても謙虚な姿勢でアタマの中でとても多くのことを考えて答えを導いているのだと思いました。
自分も頭の中でいろいろなことを考えながら理想を思い描くけど、
それがすべて実現できるわけではなく、すっきりとした答えが出せるわけでもない。
でも、悩んで悩んで耐えたときにすっと光が射し込む瞬間もある。
内藤さんの建築を見ているとその言葉の意味がすごく良く理解できます。
とても気持ちのよい空間ばかりです。
次の休みは内藤さんの建築を巡りたくなりました。