2016.10.19 DIARY
エコとデザインの両立を目指した心地良い住まい
すっかりと秋となり、いよいよ嫌いな冬がやってきます。
しばらく更新が途絶えていましたが、慌ただしい9,10月がようやく終わりに近づいてきました。
これまで通り設計打合せや現場監理もあるのですが、
この2ヶ月はトウブコフェスティバル、グリーンフェスタ、そして、コンペ三昧と内容盛りだくさんの日々でした。
自分は何屋だ?と思うこともしばしばありましたが、
回り回って結局はいかに快適な暮らしをするための環境を作るということなんですね。
そういう意味ではこの2ヶ月は自分たちを見つめ直すキッカケとなり早い時期から来年、
それ以降に向けてのスタートがきれそうです。
昨日はここ数年参加している自立循環型住宅研究会(自立研)というところで
「柳崎の住宅」を発表させていただきました。
自立研では主に住宅の省エネに課題を置き、様々な方のお話を聞いたり、勉強会をしたりと
設計事務所としてはとても苦手な分野だったりもします。
しかし、単純にデザインだけでは快適な暮らしを作り出すことは困難です。
そのためにこれからの未来の暮らしのためにはタイトルにあるような
「エコとデザインの両立を目指した住まい」が必要だと思っています。
昨日はそんな自立研で1年かけて計測した柳崎の住宅を発表させていただきました。
普段、クライアントに
「こうすることで風を通して、日射を遮蔽して、エネルギー消費を抑えます」とか言っていますが、
それが実際に数値として結果に現れているのか実測をしたものを披露するめちゃくちゃドキドキする内容です。
結果的にはそれがクラインアントにとっても感じられ、実測結果としても現れている内容となっており
まずまず及第点を与えられる結果となりました。
でも、それはようやくコーデザインとしての基準ができただけで
ここからそれをいかに生かして設計に活かしていけるかです。
やはり設計事務所としては数値を追い求めるあまり、デザインという部分が失われてしまっては
工務店やハウスメーカーと変わりがなくなってしまいます。
ハードルが高いわけですが、さらに一歩進んだ提案が求められるわけです。
これから動き出すプロジェクトではそういったことも改めて考え直して進んでいこうと思います。