設計事例

内装松伏のお店

米屋カフェはちぼく

築100年にもなる母屋では毎日のように近所の方が集まる集会場所で、一緒にお米の販売もしていたそうだ。
しかし、お話をいただいたときには残念ながら母屋は解体された後であった。かろうじて古材や古道具の数々を保管してあったことと、打合せの度に増えて行く古家具、ご主人が無類のDIY好きということもありそれを最大限に活かしたお米屋づくりを進めて行った。
場所は鉄骨造2階建ての建物で1階の農機具置き場を利用することにした。建物際には薪が塀のように立てかけられており、その前をアプローチとなるように店舗を配置している。また、入口には母屋で使われていた30㎝角のケヤキの大黒柱を設置し、内と外、また今と昔をつなぐ大きな役割を与えている。
外部に面した壁面には数々の建具を利用し店のファサードを作り出し、店内の壁は漆喰とお米を運ぶ際に利用するパレット材をばらして仕上げている。これらはワークショップ形式でご友人たちにもお手伝いいただいたものだ。
また、床は昔の手法に基づいた三和土(土、にがり、消石灰)の床で作られていて、この土も田んぼから取り出したものを利用している。
オープンしてから数ヶ月、お店には老若男女問わず集まるのんびりと落ち着いた空間が広がっている。そこはあたかも昔からそこにある場所のようである。ここには解体されてしまった母屋の意志がしっかりと引き継がれているようだ。

設計Data

用途店舗
建設地埼玉県松伏町
延床面積38.15m2(店内)38.80m2(アプローチ)
設計・監理co-designstudio
撮影金田幸三
施工島田建設(一部、DIY)

Photo Gallary 写真はクリックすると拡大します

Topへ